<<トップページ
<<2007年バックナンバーへ


                  
             住宅ジャーナル2007年4月号

 ガルスパンの間にアクセントとしてヒノキ「モダンウッド」を採用
                        
アイジー工業

 無垢のヒノキ・秋田スギを素材とした、アイジー工業のウッドサイディング「モダンウッド」が好調だ。金属サイディングのイメージを大きく変えたアイジー工業の「ガルスパン」との部分的な組み合わせ(デザイン的なアクセント)という観点から、都市部新築等に設計事務所からの引き合いが増加している。

   
   
ガルフスパンの間にアクセントとしてヒノキ「モダンウッド」を採用(右)

 ヒノキを使用したアイジーウッドサイディング「モダンウッド」は、アイジー工業が一昨年開発し、同秋全国販売した。また昨年秋には秋田スギ使用のモデルも加えラインナップを充実。同社の主力製品の金属サイディングと組み合わせ施工することで、一味違った外観の創出を狙った。そして設計織り込みをはじめ、都市部の新築分野での採用が続き、着実に施工実績を伸ばしている。
 モダンウッド開発の背景には、同社事業の中核を成す金属サイディング(特に、発売以来ロングランヒット中の「ガルスパン」)の拡販支援の必要性という命題があった。
 ガルスパン自体、発売以来金属サイディングのイメージを大きく変えた製品として注目された。設計事務所からの引き合いの中には、住宅だけでなく商業ビルの外装材として、斬新なイメージの外観を創出するサイディングとして現在も指名が続いている。既存の金属サイディング表面模様の多くは、石やレンガ、タイル、下見板などの模倣が多かった。しかし「ガルスパン」はこの常識を打ち破り、ストレートな溝のモチーフとガルバニウム鋼板の素材感を真正面から訴えた製品である。
 そしてモダンウッドは、このガルスパンシリーズの施工デザインを側面から支援。開発の目的もガルスパン施工の住宅・商業ビルの外観にアクセントを付与することだ。
「ガルスパンのヒットにより『設計事務所・施工業者から、ガルスパンとの組み合わせ施工が可能なサイディングがあればいいね』という要望に応えるものとしてモダンウッドを開発。設計事務所から、『アイジーのガルスパンだと、木質ともタイルとも組み合わせが自由にできる』と言われれば嬉しい。それだけです」と同社の今野副社長は語る。部分使いを眼目としただけあり、モダンウッドを住宅・ビル外装への全体施工という物件は少ない。住宅・ビルの顔となる玄関周辺部分に3〜5坪程の施工が多いという。
 ウッドサイディングの開発はヒノキモデルでスタートしたが、昨年秋には秋田スギモデル開発でコストダウンを図った。今後は北海道産のカラ松製品も検討している。しかし道産カラ松の板材の本州持ち込みにより割れ″が入るため、クレーム発生回避を考え、試作品の様子をみている。
 秋田スギモデルは、天然生秋田スギの産地である秋田県北部米代川流域の秋田スギ間伐材を使用。現地でOEM生産しているが、モダンウッドで使用している杉材は、植林して40〜50年経た大径木。間伐材の中からさらに良質材を選び、半年近く天乾、人工乾燥、養生期間ののちに加工しており、「品質面でも、十分吟味し、管理されたもの」(今野副社長)だという。
 スギ・ヒノキタイプ共に厚さは18ミリと、質感・狂い対策的に十分な厚さを持つ。長さは桧の1820ミリに対して秋田杉は3640ミリの長尺タイプ。施工には、両タイプとも下地としてセラミックサイディング「本セラ」の施工用に開発された「105用断熱プレート」を使用する。断熱プレートを使用し専用の留め付け金具で施工するため、木質サイディングでありながら、防火構造認定も取得。ヒノキタイプの設計価格は3万3100円/2m、スギタイプ設計価格1万2750円/2m(いずれも防火プレートを含む価格)。

アイジー工業
山形県東根市蟹沢上縄目1816−12
TEL:0237−43−1810



<<トップページ
<<2007年バックナンバーへ